Fear of Opacity〜不透明な恐怖〜

ここでは私、雉郎が不定期になんの前触れも無くいわゆる”怖い話”を書いて行きます。よろしくお願いします。

業のもの

私-薮内 葉月-はいわゆる”みえるひと”だ。 小さい頃から大人がみえていない”何か”を認識する事が出来て、会話をする事が出来た。 中学生になり思春期を迎えて、初めて自分が周りよりも浮いている事に気が付いた。 それからと言うもの私は高校3年生になるまで…

”離れないで”

今から三年前の話です。 私は仕事を終え、丁度退社しようと思っていました。 同僚のA君と帰り道が一緒なので私は彼に声をかけ、電車で1時間の道のりをたわいない会話をしながら帰っていました。 いつもなら上司の愚痴や別部署との合コン、好きな音楽の話と相…